小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】 政治

2021年10月31日は衆議院選挙の投開票日です。

 

投開票日というのは、『選挙の票が立候補者にどれだけ入ったか発表する日』ですが、その前に選挙のしくみ自体がよくわからない方も多いですよね。

小選挙区制とか比例代表制とか・・・。

 

そこで今回は『小選挙区制』についてわかりやすくイメージ図を使って解説していきます。

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説

小選挙区制をわかりやすく例えると、『総当たりのトーナメント』です。

 

トーナメント表は皆さんもみたことあると思います。

 

サッカーで表すと下の図のようになります▼

 

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

 

これをわかりやすく小選挙区制に当てはめて表すと以下の図になります▼

 

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

小選挙区制のトーナメントは「1対1対1対1対1・・・」というやり方です。

 

そして『一番多く国民に投票してもらえた人が勝ち』というルールです。

 

どれだけ惜しかったとしても2位になれば負け(落選)になります。

 

例えば結果が1位の人が10万票、2位の人が9万5千票と接戦だったとしても、1位になるために戦っているので2位になれば9万5千票は死票(2位以下の人への票)になってしまうわけです。

小選挙区制での当選の仕方をわかりやすく図で解説

小選挙区制での当選の仕方をわかりやすく図で解説

日本の衆議院選挙は「小選挙区比例代表制並立制」で行われます。

 

小選挙区制の選挙と比例代表制の選挙を並立(一緒に)で行っているってことなのですが、それぞれ当選する人数が決まっています。

 

  • 衆議院の定数が「465人
  • そのうち小選挙区制では「289人」が当選する
  • 比例代表制では「176人」が当選する

 

この289人+176人=465人で全ての衆議院が決まるわけですね。

 

では、この小選挙区制の「289人」をどう決めるのかということですが、「小選挙区の区割り」というものが決まっています。

 

この小選挙区の区割りというのが「選挙の闘いの舞台」ということになります。

 

わかりやすく日本に2区だけしかないとして、それをイメージ図で表すと、

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

こんな感じになります。

 

日本に2区しか区割りされてないとすると、上記のイメージ図のやり方で選挙を行えば「2人」の衆議院が誕生します。

 

「289人」の衆議院を決めるのもこの方法を「289人」バージョンで行えば良いのです。

 

つまり日本に「289区の区割り」があり、そこで「選挙で1位になった289人が衆議院に当選する」わけです。

 

小選挙区制の区割りに関しては、総務省のホームページに「区割り図」が公開されているので、そちらを見るのが一番早くわかりやすいと思います。

▲皆さんが気になっている「自分の住んでいる街の区割り」もすぐに見つけることができます。

 

ちなみに比例代表制の区割り図も公開されています。

小選挙区制の死票について

ただ、この『死票が多い』というのは議論の的になっています。

 

「民意を切り捨てられた」という報道はよくされていますね。

 

 

上記のTwitterでは「東京1区」の死票率が約70%なので、これをグラフに表してみると以下になります▼

小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

わかりやすく、

  • 合計投票数      :100万票
  • 1位の投票数       :30万票
  • 2位以下の投票数の合計 :70万票

で計算してみましたが、これだけの票が死んでしまっているのですね。

 

そのため小選挙区制の選挙に賛成する人もいれば、反対に比例代表制の選挙だけにすればいいという人もいます。

 

 

また、以前行っていた中選挙区制の選挙に戻して欲しいと考えている方もいらっしゃいます。

 

【まとめ】小選挙区制とは?わかりやすく図で解説【総当たりトーナメント】

小選挙区制の選挙についてわかりやすく解説するため、図でまとめてみました。

小選挙区制をまとめると以下になります▼

  • 「1対1対1対1対1・・・」のトーナメント方式
  • 選挙の舞台:出馬する区
  • 勝利条件:国民に一番投票してもらえた立候補者1人
  • 289の区割りで289人の衆議院が誕生する

 

衆議院の小選挙区制では、選挙の時に「立候補者名」を書くだけなので、難しいこともありません。

 

この記事が参考になった方は是非選挙に行って投票してみてください。

 

ちなみに比例代表制がいらないと言われる理由は?メリットとデメリットを解説という、3分で比例代表制のメリットとデメリットがわかる記事も公開しているので、そちらも併せてご覧ください。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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